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心理カウンセリング

過去を過去として扱う

心理カウンセリング 

心理カウンセリングを受けるとどうなるんですか?

というお問い合わせをいただくことがあります。

 

「楽になりますか?」

「変われますか?」というご質問もよく頂きます。

 

本気で変わりたいと思えば変われますし

本当に楽になる事が目的であれば楽になれると思います。

 

長年心理カウンセリングに携わり続けてきて感じることは

心理カウンセリングをお受けいただいてる内に、

「過去を過去として扱う」ようになるという事。

 

何か悲しいこと、辛いこと、嬉しいこと、など 何かが起こった時に

人の心はまるで磁石の様に、過去の体験を吸い寄せ、今起こっている出来事に重しをつける事があります。

 

すごくうれしいことが起こっても、「きっと悪いことがおきる」「騙されてるんじゃないか」と、

悲しいこと、辛いこと が起こったとき、

「きっと私だから、、、」「なんで私はいつもこんな目にあうんだろう」「こうなると思ってた。だって、今までもそうだったもん」と、

過去の経験から今起こっていることを判断することがあります。

 

それらは全然ダメな事ではありません。

それだけ、心に大きい衝撃があったから、過去が磁石の様に今のご自身に吸い寄せられます。

それだけ辛かったし、それだけ怖かったし、それだけ やるせなかっただけなんです。

 

過去を過去として扱える様になると、今起こっていること と 過去に起こったこと が切り離して考えられる様になるという事。

 

カールロジャーズ先生の著書の中で、こんな言葉があります。

【 体験に開かれている 】

~カールロジャーズ 「ロジャーズが語る自己実現の道」 より

 

そして、この中でクライエントのこんな言葉がありました。

「あぁ、今はかなりはっきりと感じます。私は確かに疲れているのだと。自分をことさら疲れさせようとしているのではありません。ただ、生理的に調子が悪いんです。私はずっと、自分が疲れていることをたえず批判してきたようです」

それに対しロジャーズは

「それであなたは、ご自分の疲れについて批判的に感じたりしないで、ただそのまま、疲れたままでいる事ができるのですね」

 

「ただ、疲れたままでいることができる」

 

疲れていることを批判してきたのは、過去の体験から。

あるがまま というのは、今起こっていること を そのまま受け止められる心の持ちようなのではないかと思います。

体験に開かれているというのは、今起こっていることに対して その事象に何の重しもつけず そのままの状態で受け取っていくこと。

 

心理カウンセリングをお受け頂いても

その先の人生に、悲しいことはやってくるし、辛いこともやってくるし、悩みがなくなるわけではありません。

ただ、過去を過去として扱う様になってゆくと、

「ただ、(今これが起こって)悲しい」を作ってゆけます。

 

過去と今が結びついていると

 

例えば

大好きな人にふられた。

ここに、過去の経験が重なってゆき

「私が良い子じゃないから」「やっぱり私はダメなんだ」と自分の価値を下げてゆき

大好きな人にふられた に 加え、「愛される価値のない自分」という苦しみが追加されます。

 

大好きな人にふられた 事と 愛される価値のない自分 は 等しいものではありません。

でも、どうしても そう結び付けてゆくのは、過去を過去として扱えていないからなんです。

 

過去を忘れろ という事ではありません。

前を向け という事でもありません。

 

過去を過去として扱えない時には、先述しましたが

それだけ心に大きい衝撃が起こって そのままになっているからです。

大きい衝撃は、一度にやってくるだけではなく、小さい積み重ねが気づけば大きなものになっている事もあります。

心理カウンセリングでは、その過去を大切に手当する様な感覚だと思っていただければと思います。

 

過去に色んな体験をした自分。

を一緒に大切にケアしてゆきませんか?

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