初心忘るべからず
アロマスクール
先日、当スクールの卒業生の方と電話でお話した際、
「私、最初にアロマをやりたいって思った気持ちを大切にしています」と伝えてくださいました。
「先生が、学ぶ時に、なぜアロマをやりたいの?って聞いてくれて、その思いは絶対に持っていてね と言ってくれたから、大切にしようって。ずっと忘れずに思い出す様にしています」
と仰ってくださいました。
この道に進みたい。
と、思ったとき、本人が意識をしていなくても、必ずその思いの根拠があります。
自分の中の何かが、進みたいと選んだ道に、必ず繋がっています。
外部での講座の中でも、「何故この仕事を選んだの?」とご自身の中を探求していただくこともあります。
「安定」のため。
「お金」のため。
勿論、生きていくうえ必要なことです。
でも、安定やお金のためなら、別の選択肢もあったわけですが、その会社に応募したのには、必ず理由があります。
以前、鉄道関係の専門学校生へメンタルトレーニングの講座に出向いた際に、何故鉄道を選んだの? と 授業の中で投げかけたことがありました。
「安定」
「お金」
「電車がすき」
という理由から
「たくさんの人の役にたつから」
「時間通りに人を目的地に運ぶ日本の鉄道に誇りを感じるから」
など、様々でした。
でも、この理由の奥にまだ、繋がっている理由があります。
授業では、更に掘り下げます。
「なんで安定?」
「お金を稼ぐのに、何故鉄道?」
「なんで電車が好き?」
「何故役に立ちたいの?」
「時間通りに運ぶって、どういう意味がをもつの?」
ここから、自分の経験と照らし合わせ、何に喜びを見出すのか、何でこの道を選んだのか をご自身で探求を始められます。
「電車が好きって思うときに、思い出すのは小さい時にお父さんとよく一緒に電車を見にいったこと。うまくいえないけど、その時に感じた気持ちが大切だと思うのかもしれない」
と繋がる子もいました。
理由は、ここ なんです。
悩んだとき、
辞めたいと思ったとき、
辛くて仕方ないとき、
辞めてもぜんぜん良いと思います。
でも、一度、この何でこの道を選んだのか に立ち戻ると、この子の場合でいえば、この大切な気持ちを思い出すことで、自分がどうありたいのか を見失わずにすむのです。
その自分が大切だなって思う思いを感じる風景を思い出す原風景を持っていれば、鉄道でなく違う道にいったとしても、その原風景で感じた気持ちと相違がなければ、人は頑張ってゆけます。違っていると、疲れ果ててしまうことも。。。
私が、この道を続けているのは、
笑顔で「ありがとう」って言う顔を見るのが好きだからです。
感謝されたいわけではなく。。。
人が“笑顔”で「ありがとう」と言う時って、
その人の中で
何かが吹っ切れたり
進む先が見えてきたり
身体が楽になったり
ちょっと今の場所から動ける心になっていると思うのです。
そんな時、本当に人って凄いなって感動します。
だから、人が笑顔でありがとうって言うのを見るのが好きなんです。
私の場合は、心理カウンセリングが目的なのではなく、あくまで目的は、ちょっと今の場所から動ける心を作ってゆくお手伝いをする事。
人によっては、それが心理カウンセリングが適切な場合もあれば、違う方法が最適な場合もあります。
ここを見誤ると、見失ってしまうのだと思います。
逆にここを見失わなければ、色んな方法、可能性が見えてくると思います。
自分が立ち戻れるために
迷ったときに自分を助けてくれる 今の道を選んだ理由を、
何より大切にしていただきたいと思います。
それを大切に感じ、思い出してくれている生徒さん。
「何のためにしているのか が明確だから、そのために必要なことをしています!」
と何とも頼もしくなっていました(*^-^*)