風の電話
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岩手県 大槌にある 森の図書館の中にある 風の電話。
浪板海岸を見下ろす高台にある個人のお宅の庭にある図書館です。
私が訪れたのは、2014年。岩手県で心のケアの活動をさせて頂いていた時です。
今も多くの方が訪れているのでしょうか。。。
この電話、電話線はつながっていないのです。
『“電話線の無い電話ボックス”は親しい人を亡くした被災者が、空にいるその人と、静かに対話をするための場所。“せめて一言、最後に話をしたかった人が多いはず”』
と思いを込め、建てられたそうです。
大切な人に繋がっている。
そう感じる場所なんだと、思いました。
心の中に、大切な人はいる。
でも、そのいる場所が目に見えるという事は、こんなに確かな感じがするんですね。
受話器をあげて、言葉が出てこないかもしれない。
電話ボックスの中に入る事さえ、出来ないかもしれない。
私は、受話器をあげるのが、精一杯でした。
それで良いんだと、思います。
繋がる場所が、ここにある。
そのことが、大切な人を想う想いを受け止めてくれるのかもしれないですね。