受け止める力
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家族や近い人のカウンセリングって難しい。色んな感情が重なり、フラットに話が聞けなかったりします。
心理カウンセラーになり、心の苦しみはどこからきているんだろうと考えるのが日常になっていたある日、母が友人関係で悩んでいる話を聞きながら、つい、分析をひけらかしてしまいました。
そのとき、母が言ったひと言に、ハッとさせられました。
『なんでそーなのかって分析されても、なんの役にも立たない』
本当にそうだなって。
分析されたくて、人は心の端っこをポロっとこぼすのではなく、たまらずこぼれ落ちてくるんだ。と、心にしみました。
たまらずこぼれ落ちてくる言葉から、その方の想いをその方が自分の両手で受け止められる様にそっと手を添えるのが、心理カウンセラーだと、心を改めさせられました。
これが、私の心理カウンセラーとして忘れられない出発点になった気がいたします。
誰にでもあう万能薬はないと言われますが、受け止める力は、世界共通の万能薬だと信じています。